2021年度
THE HIGH HORIE
[大阪市西区/共同住宅]
概要
新たな生活様式が席巻し、居住空間に求められる機能は多様化した。本件は都心単身居住者のニーズを汲み、一般に2次元で捉える専有面積やLDKの基本概念にとらわれない、垂直方向へ広がる立体的プランやデザインの提案によりニューノーマルへの適応を示した。また、IoTによるセキュリティ構築により分譲住宅とSOHOの両立を実現した。
- 背景
- 大阪市都市部ではコンパクトマンション(40㎡未満)の供給が急増、本計画地の西区では年齢別人口比50%以上が39歳以下と、今後も少人数世帯の増加が見込まれる。また国を挙げて働き方改革が叫ばれる中、コロナ禍によるリモートワーク推進が加速し職住の境界線は更に曖昧となっている。本計画地堀江は大阪文化の発信地であるなんば・心斎橋を生活圏として感度の高いクリエイティブな街として知られ、奇しくも都市型実験高層住宅第一号「西長堀アパート」の至近に位置している。これまで賃貸住宅においては高い天井高を利用した様々な重層的断面計画が試みられてきたが、分譲マンションにおいてその実績は少ない。駅徒歩1分、心斎橋まで地下鉄で2分というこれからの大阪の生活・ビジネス拠点として高いポテンシャルを持つ本計画地を得て、多様化するライフスタイルに適応するニューノーマル時代の都市型分譲コンパクトマンション開発の必然性を感じた。
物件
コンセプト
コンセプト
ニューノーマル時代の新たな都市型コンパクトマンション
- 1.垂直方向に広がる立体的プランによる床面積+αの資産性を備えた都市型分譲コンパクトマンション。
- 2.ニューノーマルに適応するホームサロン・SOHO専用フロアとスマートロックシステム・共用施設の充実。
- 3.従来のコンパクトマンションにはないコンシェルジュや管理者管理方式等単身者向けソフトサービスの充実。